監督:行定勲
出演:藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、
林遣都、小出恵介
「嫌なら出てくしかなくて、居たければ笑ってればいい」
というスタンスで都内のマンションに暮らす男女4人。
そこに男娼のサトルが加わって5人の共同生活が始まった。
ちょうどその頃、町では女性を狙った暴行事件が連続して起こり始め、
穏やかだったはずの日常に少しずつ、小さな波紋が拡がりだすのだった・・。
すごくフランス映画のような映画だった。
人間の陰の部分、歪んだ部分をとことんを描いているのだけど、
人間って面白いな、と思う。
あ、面白いというのは「いと、おかし」のおもしろさで。
表面の自分と誰も知らない自分を誰もが持っている。
それに対しての周りの干渉とそのバランスによって、
きっといろんなことが輪郭を帯びてくる。
そういう「見え方」というものを微妙なさじ加減で
見事に描いていた。
何でもない日常のヒトコマでも、
元気な人と風邪ひいて寝込んでいる人だと
見え方が違うように。
何となく進む日常。
出口のなかった毎日に出口を見出そうとする姿。
今の生活は傍から見るとどう見えるのか?
いつもの日常が違って見えるようになるかもしれない。
2月20日よりロードショー