2010年7月10日土曜日

マザーウォーター


監督:松本佳奈
出演:小林聡美、小泉今日子、加瀬亮、市川実日子
   永山絢斗、光石研、もたいまさこ
 
「かもめ食堂」「めがね」「プール」を
制作してきたプロジェクトの最新作! 
 
今回の舞台は京都。
流されていくもの、自分の意志によって流れていくもの、
流れのあるところには、いろんな人の状況が存在する。
そんなことをゆったりと魅せてくれる映画。
 
ミニシアター系が好きなひとにはたまらない温度感。
コーヒーの淹れ方も、お豆腐の作り方も、ウィスキーの入れ方も、
朝ごはんも、夕ご飯も・・生活の中の所作の一つひとつが
とてもていねいで美しくて、見ていてとても心地よかった。
 
実際の生活の中でここまでゆっくりと毎日を過ごすことは
難しかったりするから、映画の中でじっくりと味わって
また次の日のペースを調えるというのがいい。
そういう意味では仕事帰りにぷらっと寄るのがオススメ。
あと雨の日にゆったり見るなんていうのもいい感じかな。
 
そんなミニシアター系独特の楽しみ方に加えて
一つひとつの台詞がとても深くて意味がある
というのも、この映画の見どころ。
 
「変わること」「自分にちょうどいいところ」
「町の感じ」「簡単に考えること」・・・いろんなテーマが
さりげない会話の中にぎゅぎゅっと凝縮されてあった。
最近、自分が考えてたようなことも、たくさんあって
途中からメモをとりながら見てしまったくらい。 
 
劇場から出てきた後は、
歩くペースがちょっとゆっくりとするハズ。
風にのって、水に流されて、ゆらゆらと生きていきたい、
そんな方はハマると思います。
 
あぁ、書きながらもう一度見たい!
公開は10月30日とちょっと先なんですが、ぜひ☆