監督:緒方明
出演:小西真奈美、岡田義徳、村上淳
この歳になってくると
人の年齢は本当に記号でしかないような気がしてくる。
自分より年下でも大人だな、と思う人もいれば、
逆にずっと年上でも子供っぽく感じる人もいる。
人を大人にするものは何なんだろう‥劇場から出てきてすぐ、
自分の手を見ながらそんなことを思ってしまった。
そして自分はどれくらい大人なんだろうか。
これは31歳のシングルマザーになろうとしている女性が
『大人』になっていく物語。
今まで、特に挫折もなく何も考えずに生きてきた小巻は
社会に出て初めて現実の厳しさに苦しむ。
でも彼女は強く、そこから何とか自分の力で前へ進もうとする。
たくさんたくさん悩むけど、自分の好きなことを極めることで
彼女は自分の生きる道を見つけていくのだった。
自分の納得する生き方を求めるとき、
やはりそれしかないのかもしれないと思う。
自分の好きなこと、何を言われようと
負けずに必死に向かっていけるものを極めるということ。
でも人は時にその『好きなこと』というのが何なのかわからない。
それを見つけるヒントはきっとこの映画みたいに
普通の日常の1コマに隠されてる。
うっかりしてると簡単に見逃してしまうけれど、
見つけたいと思っている人にはきっと見つかる。
声を出して笑って、涙も流していろんな感情が忙しく湧き上がる映画でした。
映画見終わった後は、料理がしたくなる!
我が家も今夜は和食です♪