監督:ショーン・ファイン&アンドレア・ニックス・ファイン
出演:ドミニク、ローズ、ナンシー
内戦で心に傷を負った子供たちが
その傷と戦いながら全国音楽大会に出場する様子を追う
ドキュメンタリー作品。
すばらしい映画でした。
最初に女の子が口にした
「この情景だけをアフリカのイメージとして持ってほしくない」
という言葉が表していたとおり、
ウガンダの悲しい現実と美しい風景と素晴らしい文化と
そこに住む人の笑顔と涙と・・あらゆる面からちゃんと映し出していた。
どの方向にも偏っておらず、とても「リアル」な映画だった。
反政府軍に家族を殺されたり、子ども兵にさせられたり・・
そんな現実がまだほんの13・14の子どもの口から語られる。
どんな再現映像よりもその映像の方が心が痛かった。
そして兄を反政府軍に誘拐された少年が反政府軍の兵に
「なんで子供を誘拐するの?悪いことだってわかってるのに」
と質問をするシーンは息を呑んだ。
一方、ウガンダの音楽を体感できるのもこの映画の味わいのひとつ。
やはりあの独特のリズムは見ている方の体を動かす。
一番後ろの席に座っていたら、その音についノッて
首や体が動いてしまっていたのはわたしだけじゃなかった。
音楽とダンスを通して子どもたちが
誇りと自信を取り戻し、希望を抱くようになっていくその様は
決して作られたものではなく、真実。
最終的にたくさんのパワーをもらった映画でした。
この映画、超期間限定で昨日から15日(金)まで
名古屋シネマテークでやっています!
毎日16:30~、20:20~の2回。
今日急いで見に行ってよかった。