監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶、瑛太、余喜美子、井川遥
山あいの小さな村へ研修医として赴任した相馬。
その村では、唯一の医者、伊野が神様のように慕われていた。
病状だけでなく、村の人の生活や気持ちまで踏まえた上で
言葉をかけていく伊野の姿に相馬は共感を覚えていく。
そんなとき、村の未亡人かづ子が倒れ、
彼女はその時に伊野にある嘘を一緒につくことを頼む。
そしてその嘘はこれまで伊野がずっと隠し続けてこいた
もうひとつの嘘を引き出してしまうことになり・・。
鶴瓶さんの演技が素晴らしかった。
とってもあたたかくて。
あんな医者がいれば、何だか大丈夫な気になってしまうのもうなずける。
「病は気から」なんていう言葉があるけれど、
彼はその「気」の部分をしっかり治せる医者だったんじゃないかと思う。
そんな彼の謎の失踪の後の時間と
その2カ月前の様子が交互に映し出される構成が絶妙だった。
田舎風景ののほほんとしたテイストと
どうなっていくのかわからない展開の両方に
心地よく引き込まれっぱなしだった。
そしてあのエンディング・・
わたしが想定していたどんなエンディングよりも愛があった。
何歳になってもしっとりと色気のある八千草薫さんにも
うっとりしました。
6月27日よりロードショー
http://deardoctor.jp/