今、一番見たかった景色はこれだったのかもしれない。
わたしは今、お茶とお花の教室へ向かう途中の公園で
これを書いています。
番組が終わった後、
ずっと気になっていた映画「バオバブの記憶」を見に
名古屋シネマスコーレへ。
この映画館、実ははじめて。
結構ディープな映画館だった。
こういうとこ好きだ。今まで知らなかったなんてもったいことをしてた。
セネガルのある村の人たちの生活を追うドキュメンタリー。
悲しいでも、変ってるでもなく、
ただ当たり前にそこにある生活が当たり前のこととして描かれていた。
映画館から出てきた時は
一週間ほどセネガルに行ってきた後みたいな気持ちになってた。
自転車にKEYを差し込もうとしてこんな看板と目が合う。
いい音楽 と いいごはん
その表現がとても好きだった。
もう一度KEYをかけて、
こんな素敵なお店が待ってた。
これも出逢いと中へ入ると
明るいJAZZが出迎えてくれる。
「マタハリ」とはインドネシア語で太陽という意味です。
路地裏の小さな隠れ家、
けれど暖かな太陽に包まれているような店でありたいと思っております。
メニューにはそんな風に書かれてた。
旅好き、そして路地好きのわたしは
この2冊にすっかりスイッチが入ってしまった。
ただただ、これを見たい。
この場所に座って何時間でもこの光景を味わっていたい。
どんな風が吹いているんだろう。
どんな音がそこにはあるんだろう。
この後のお茶の教室もライブも友達との約束も
すべてをキャンセルして遠くへ行こうか。
海外はムリでも電車に乗ってできるだけ遠くへ。
2・3年前のわたしならきっとやってた。
今それをしないのは大人になったからなのか。
それとも、どこかで日常を変えたくないと思っているからなのか。
それでも何となく、知らない道ばかりを選んで帰っていると
いい感じの自転車屋さんがあった。
よくある普通の自転車屋さん。
でも、写真にすれば・・
心の中で勝手に「名古屋のイタリア」と命名。
楽しくなってきた。
神社もやたらとかっこよく見え、
草の香りが鼻をツンとくすぐった。
こんなにちゃんとサラサラと葉っぱが揺れる音を
集中して聞いたのはいつ以来だろう。
大きく息を吸い込む。
緑のパワーが体中に充満した。