少し開いたドアから見える景色がとてもきれいで
わたしはそればかり撮っていた気がする。
モンゴルと言えば青々とした草が生い茂る草原!
・・と誰もがイメージすると思うけれど、
あの景色になるのは実は6月~8月の夏の時期だけ。
今のこの時期は、厳しい冬を越した後で
草も木も枯れて、どちらかと言えば砂漠だった。
だけど、不思議と自然が苦しそうじゃなかった。
こんなにも枯れて見えるのに。
それは、ここの自然は人間に飼いならされたり、
虐げられたりしていないからなんじゃないかと思った。
自然はただ、今この季節を
一瞬一瞬を全力で生きている、そんな感じだった。
何よりも風の音が違ってた。
何にも邪魔されない風の音は
強いけど、とてもやさしかった。
お母さんの名前はナラ。
太陽という意味だ。
お昼過ぎて太陽の位置に合わせて、
ソーラーパネルの位置を変えたナラは散歩に行こうと誘ってくれた。
ゲルの裏の岩山へ2人で登る。
モンゴル語しかわからないナラ。
それでも伝わるものがある。
指差し会話帳を出して、
言葉を教えてもらいながらいろんな話をする。
夏は、山の向こうの涼しいところへ移動して、
秋はまた別の場所へ、そして冬になると寒さを越せる場所へ
という感じで季節によって場所を変えるんだけど、
季節ごとの場所は同じなのだという話も。
歌も教えてくれた。
これは「ミニー エージ」・・わたしのお母さんといううた。
疲れたらそのままゴロン。
青空の下のお昼寝はとっても気持ちがいい。
帰り道は仲良く手をつないで。
ちなみに、モンゴルでは女同士でも、腕を組んだり、
手を繋いだりするのが普通。
仲良しの証なのだそう。
ちなみに日本からはフェスのノリでいろんなおもちゃも持っていっていて、
シャボン玉をする者、
そしてポイをする者・・と、時間はたっぷり。
外でいろんな遊びを満喫したのでした。