監督:小泉徳宏
出演:蒼井優、鈴木京香、竹内結子、
田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子
昭和11年、春。
旧来のしきたりが依然として残る古き時代の日本。
親同士が決めた会ったこともない相手との結婚に悩む凛。
気持ちの整理がつかないまま、婚礼の日はやってくるのだった・・。
時は流れて、昭和30年代、日本は高度経済成長期。
恋愛結婚をした長女の薫、キャリアウーマンの次女翠、
そして昭和52年、秋。
三女の慧は夫と娘に囲まれて安定した生活を送っていた。
そしてさらに時代は流れ、平成21年冬。
姉の奏はピアニストになる夢をかなえるべく上京中。
一方、妹の佳は夫と息子に囲まれた楽しい生活を送っているのだった。
時代は違っても、場所が変わっても、
主人公の6人の女性たちは、とても美しかった。
それは容姿の美しさというよりも、
凛としたその佇まいこそが光っていた。
この映画は女性にぜひ観てもらいたい!!
結婚のこと、お母さんになるということ、
世代をつなぐこと、家族を持つ意味・・そんなことが
ぎゅっと詰まってた。
いろんな時代があって、いろんな選択があって、
悩むことも、反抗することもたくさんあるけれど、
その時その時の女性の決断が次の世代を作ってきた。
ちゃんとつなげてきた。
今、その決断の尊さを思う。
そして後半は号泣だった。
涙を誘ったのは母の愛。そして、父の愛。
さらにエンドロール。
ドリカムの曲とエンドロールの写真にまた涙。
観終わった後にもいろんな繋がりが見えてきて
あ、それであの一言!」という風に、
余韻が続いていつまでも楽しめる!
全体的にとても文学的で
素敵な映画でした。
6月12日ロードショー