2010年9月4日土曜日

シロメダのフェアトレード、そしてエシカル

シロメダではローカルNGOがやっているフェアトレードの工房へ。
  

この近くにはウントット山というはげ山があり、
政府がそこへ成長の早いユーカリを植えていた。
村の人たちはそれを薪にしようと取りに行くわけなのだけど、
これを何と女性たちがやっていたのだ。
 
重い薪を背中に担いでの重労働。
これは何とかしたい、彼女たちに他の現金収入を!ということで
地元のローカルNGOが立ち上げたのがこの機織り工場。
 

作りがとてもしっかりしていたので、
大使館の奥さんたちが目をつけ、デザインをアドバイス。
それによって日本でも普通に買いたくなるような素敵なストールが
出来上がった。
今では外務省の要人たちも足を運んでいるということ。
 

わたしが買ったのはママとお揃いのブルーのストール。
 

そして「エシカル・ファッション」をやっている原田さとみさん
ここで輸入を始められることに!
 
「エシカル・ファッション」というのはファッション業界における
「環境や途上国に配慮した倫理的なファッションに
ファッション業界自体を変えていこう!」という動き。
 
フェアトレードは「労働力が全て途上国」という仕組みの一方で、
エシカルは「途上国が提供できる部分は途上国で。
デザインなど、こちらが提供できる部分はこちらで」というように、
素材だけフェアトレードの現地到達で、作るのはこちらという形も含んだ
ひとつ幅が広くなったフェアトレードのあり方。
 
ちなみにこのエシカルファッションのファッションショーが
今月17日~18日に久屋大通公園で開催の
生物屋台村の中で行われます!
ファッションショーは18日の夕方。
当日はトルコに行ってるさとみさんのお留守番で
わたし空木がお話しさせていただきます♪ 
 

さぁ、話は戻ってこのローカルNGOのお話。
このストールの工房の隣には、穀物の脱穀工場があっただけど、
これもそのローカルNGOが機織りができない年配の女性のために
仕事の機会を提供した場所。
 

女性の組合により運営されていて、
みんなでお金をプールして穀物を買い、
脱穀をして売るという形になっていた。
  

外では工房で働くママたちの仕事終わりを待つ子どもたちが
遊んでいるのを発見。
 

ここに限らず、アフリカの子どもたちはとても人懐っこく、
 

あっという間に友達に。
  

言葉なんて通じなくてもすっかりこの通り。
 



しばらくすると、中からママが出てきて、
怒った様子で遠くで何かを叫んでる。
でも、子どもたちは「ハイハイ」と聞き流して、
「遊んで遊んで~」と一向に態度が変わる様子はなし。
 
何を言ってるんだろう?と思っていたら
ママが近づいてきてようやくわかった。
ママが来た途端子供たちは「money,money」と・・。
無理矢理言わされてる感、満載。 
 
「ごめん。今ないの」と言うと
ママはどこかへ行き、子どもたちはまた元の「遊んで~」状態に。
 
お金も物も関係なく、ただ一緒に遊びたい。この空間を共有したい。
お母さんの言葉よりも、
それをはねのけた子ども達のそんなシンプルな思いの方が
とても尊く感じられた。