2010年9月16日木曜日

美しき森


西村先生の案内でコーヒーの自生するベレテ・ゲラの森へ。
 

 

   

道のないところを、
自分よりも背の高い草木をかきわけて進んでいく。
 

鳥や虫の声しかしない静かな場所。
 

そこにはコロバスモンキーというサルもいた。
 

感動した。
ここではみんなが仲良く共存しているんだ。
木も虫もサルも・・。そして、コーヒーを収穫する人も、
それを邪魔しないように一緒にその輪に入っている。
 

 

ここは間違いなく私が今までの人生で見てきた中で、
一番美しい森だった。
 

そんな中でコーヒーは育ってた。
元気にとてものびのびと。
 

そりゃあ、おいしいに決まってる。
 

だってこんなきれいな森でみんなと仲良く過ごしてきた実なんだから。
おいしいに決まってる。
 
そして、それを飲めばきっと自然に笑顔になれること。
何だか元気になれること。
 

  

 

 

自然は人のためではなく、ただそれ自体のためにそこにある
ということを、教えてくれたのは星野道夫だった。
今すごく、その意味がわかる。
 
守ってあげなくちゃ、なんておこがましくて。
使おうなんて、申し訳なくて。
ただ関われる方法があるとしたら、それは一緒にいること。
共存すること。ただそれだけなのに。
 
この森にいると、
自分たちこそが上なのだと、強いのだと、思い込んでしまった
人間の愚かさを思わずにはいられなかったんだ。