監督:イ・ジェハン
出演:中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子
時は1975年、豊は婚約者の光子を東京に残しタイへ赴任していた。
そこで中山美穂演じる妖艶な女性、沓子と出逢う。
奥ゆかしい光子と自由奔放な沓子。
全く逆のタイプの2人の間で揺れる豊。
そうこうしているうちに、結婚の日が近づいてきて・・。
小説が大好きだったサヨナライツカ。
映画ではタイの蒸し暑さや懐かしい色合いが
オシャレに描かれていた。
小説になかった部分が入っていたり、
結末も違っていたりでビックリ。
本とはまた違った視点で見られた気がした。
人には何度も決断の時がある。
どちらを選ぶのか。
最後までどちらかをつき通すのか。
それともまた戻ってみるのか。
選択の数は無限。
本を貸してた友人からきたメールには
「淫らなのに純粋で、幸福なのに苦しいところが切なくて絶妙だった。
対義語って紙一重なんだよねぇ」とあった。
あぁ、本当にその通りだと思う。
対極にある光子と沓子だからこそ豊の揺れ方が複雑だった。
なんて、書いていたらまた本を読みたくなった。
言葉選びも絶妙なので、小説もぜひ。