ずっと気になってた大ローマ展、
やっと行ってきました!
キャッチコピーは「ローマが一日にしてわかる」。
本当にその通りだと思った。
芸術はその時代をよく表す。
例えば、アウグストゥスの肖像一つとってもこんな背景がある。
彼は自分の肖像を作る時に、王ではなくあくまで
共和政の第一人者(プリンケプス)であることを宣伝したかった。
そこで、400年以上前のギリシアのクラシック美術を参考にしたのだった。
彼が年老いても、そのまま若々しく理想的な姿が帝国に広まり、
帝国の人たちは自分たちの肖像を作る時、
同じようにその様式を用いて作った。
だから同じような整った目鼻立ち、同じような髪型。
でもそれは流行というだけでなく、皇帝に忠実であるという
政治的表明でもあったのだ。
そんなアウグストゥスの皇帝座像(ポスターの写真)は
もう圧巻だった。
とにかくダイナミック。
布のひだ、足の血管、指一つとっても、ものすごく力強かった。
これが後一世紀中ごろに作られたというのだから驚く。
これが後一世紀中ごろに作られたというのだから驚く。
そう、ここは紀元前のものもあり、
経てきた時間の重さにガツンとやられた。
そして、ロマンがあった。
フレスコ画では神話を描いたものもあり、
そのストーリーを読むだけでも楽しかった。
どれもこれも、よく日本に持って来られたな!というものばかり。
ぜひ、この機会に見に行かれることをオススメします。
ローマ帝国時間旅行、楽しんでください!
愛知県美術館で3月22日まで