名古屋市美術館へ見に行ってきました。
変わった展覧会だった。
名古屋市美術館の4000点を超えるコレクションの中から
選ばれた90点の作品を「人物」「風景」「静物」の
3つの章に分類して紹介するというものなのだけど、
すべての作品に解説キャプションがつけられれいる。
絵についての基本データの他に、
作品を見る上で手掛かりとなるような解説文が。
美術館へは一人で行くのが好きなのだけど、
人と意見を交換するのも好き。
そんな矛盾した人にはもってこいの展覧会だ。
解説の中には例えばこんなものもあった。
「作品と対話する」という表現がありますが、優れた作品ほど、長時間の対話を許し、見る者にさまざまな思いと感情を抱かせてくれます。大共感!と、つい頷く。
大切なのはわかることではなく、おもしろいことなのです。というものも。
顔も知らない誰かと同じものを見て、
同じことを思うという感動。
何かを共有するって楽しいことを知る。
「絵なんて難しくてどこを見ればいいかわからない!」
と思っている人も、手伝ってもらえそうです。
ただ、個人的には
先に絵だけを見て、自分なりに解釈をして、
それから他の人の考えを読むという流れがいいんじゃないかと。
何か、答えをもらってる問題集を解くみたい。
ただ、答えは一つじゃないし、
もしかしたら本当はどこにもないのかもしれないけれど。