2010年2月23日火曜日

コレクションを極める


名古屋市美術館へ見に行ってきました。
 
変わった展覧会だった。
名古屋市美術館の4000点を超えるコレクションの中から
選ばれた90点の作品を「人物」「風景」「静物」の
3つの章に分類して紹介するというものなのだけど、
すべての作品に解説キャプションがつけられれいる。
 
絵についての基本データの他に、
作品を見る上で手掛かりとなるような解説文が。
 
美術館へは一人で行くのが好きなのだけど、
人と意見を交換するのも好き。
そんな矛盾した人にはもってこいの展覧会だ。
 
解説の中には例えばこんなものもあった。
「作品と対話する」という表現がありますが、
優れた作品ほど、長時間の対話を許し、
見る者にさまざまな思いと感情を抱かせてくれます。
大共感!と、つい頷く。
 
大切なのはわかることではなく、
おもしろいことなのです。
というものも。
 
顔も知らない誰かと同じものを見て、
同じことを思うという感動。
何かを共有するって楽しいことを知る。
 
「絵なんて難しくてどこを見ればいいかわからない!」
と思っている人も、手伝ってもらえそうです。
 
ただ、個人的には
先に絵だけを見て、自分なりに解釈をして、
それから他の人の考えを読むという流れがいいんじゃないかと。
 
何か、答えをもらってる問題集を解くみたい。
ただ、答えは一つじゃないし、
もしかしたら本当はどこにもないのかもしれないけれど。