2010年6月18日金曜日

明日はアフリカがなごやにやってくる!!

いよいよ名古屋でのイベントは明日に迫りました。
ここまで本当にいろんなことがあったなぁ・・。
 
最初に昔一緒にボランティアをやっていた黒須から話をもらって
「南アフリカのイベントをやろう」とアフリカ好きが集まったはいいけれど、
名古屋では南アフリカに行ったことがある人もメンバーにいなければ、
最初は南アフリカの人も見つけられなかった。
 
アフリカの他の国に住んでいたり、
行ったことがあるメンバーはこんなにも好きなのに
全然それを活かせない・・どうしようといきなり壁にぶち当たったのです。
そんな時、最初のミーティングに参加してくれてた
ニジェールから来たムサの一言が私たちを前へ進めてくれました。

「南アフリカで開かれる今回のW杯。
初めてアフリカ大陸で開催されるということが自分たちはとても嬉しい。
自分の国のことのように誇らしいんだ。」

そこで、私たちは
「だったらアフリカ大陸全体にフォーカスするイベントにしよう!」ということに。
メディアから流れてくる情報は貧困、紛争といった
ネガティブなものばかりで。こんなにも素晴らしい文化があるのに
なかなかそれを発信する場所がないから、
だったらそんなポジティブなアフリカを伝えられるイベントにしよう!
ということになったのです。
 

そうして、最初の一歩は踏み出したもののそこからがまた学びの日々。

アフリカは大陸であってその中には54カ国がある。
それぞれは違う、とちゃんとわかっていたはずのなのに。
協力してくれるアフリカンたちとの初打ち合わせで
自分たちがいかにわかっていなくてイメージで動いていたのかを
思い知らされました。

最初に予定していたファッションショー。
「国の民族衣装を着てほしいの」と言えば、
「植民地化された時に、自分たちの衣装を取り上げられ、
伝統的な衣装なんてないよ」という子がいたり。
「自分は都会出身で自分の国にいる時でも、
そんなの着たことなかったのに。
日本人と服装は変わらないよ」という子がいたり。

アフリカンビートで遊ぼうというのも、
それぞれの国のビートをみんなが叩いて
それが調和するかというとやはりそういうわけではなく。
むしろ「自分の国のビートなんて叩けないし」という子が圧倒的に多くて。
確かに自分が、和太鼓で日本のビートを叩いてって言われると
困りますよね。。
 

いきなり「全然アフリカのことをわかってない」と言われてしまったのです。
本当に反省しました。
 
でもその時自分の口から自然と出てきたのは
「ごめん。本当にわかってなかったと思う。
でもだからこそ、このイベントを通して私たち自身も勉強したいと思ってる。
あなたが知ってること見てきたこと、できる限り教えてほしい。
もっと知りたいし、みんなにも伝えたい」という言葉でした。
 
そこからアフリカメンバーたちは何度も何度も、
パソコンを使ったり、写真を使ったりして
自分の国のいろんなことを教えてくれました。
中にはビデオを探して送ってくれたメンバーもいます。
 
ポジティブな面というと「物はないけれど笑顔に溢れていた」
そんな言葉を思い浮かべる人も多いと思う。
もちろんそれは真実だと思うけれど、
でもそれだけではないということを伝えたい。
もっともっと深い魅力がある。
 

コンゴ出身のクリスは「毎朝起きてお父さんにLosakoっていうんだ。
それは『おはよう。今日のことわざを教えて』っていう意味なんだよ」
と教えてくれました。
 
それで毎朝一つことわざを言ってもらって
一日中その意味を考えるのだそうです。どうしてもわからなければ、
夜にどういう意味だったのかを教えてもらう。
だから、毎日一つずつことわざが自分の中で増えていくのだと。

アフリカのことわざは素敵なものがたくさんあります。

マラウィのクララは
「gentle rains give life. heavy rains give distruction」と言っていました。
「やさしい雨は生命をもたらすけれど、激しい雨は崩壊をもたらす。」
 
どういう意味?って聞くと
「Be patient in life, taking things easy. Don't rush for things」
という返事が。
「人生においては耐え忍ぶことが必要。
そして物事を気楽に捉えるの。決して焦っちゃだめ。」
 
とても速いペースで流れていってしまう忙しい今の日本にこそ、
こんな自分のペースを緩めてくれる言葉が必要な気がします。
 
明日は一人ひとりに好きなことわざも一つずつ教えてもらう予定!
ぜひ楽しみにしていてください♪

ギリギリまでバタバタのイベントなりましたが、
みんな仕事や学校がある中、本当によく動いてくれて、
誰が欠けていても絶対にここまでできなかったと思います。
大切な仲間に出逢えたことにも心から感謝!
 
最高のメンバーで明日は心を込めてイベント作っていきます。
どうぞよろしく!!