2011年3月19日土曜日

今週のオンエアを振り返って・・


この一週間は、この仕事の意味や使命について何度も何度も考えました。
 
震災が起こってすぐは、情報を届けなければと、
そして、身を守る術や自分たちにできることなどの
知識の共有が必要だと思っていました。
 
それから一週間経って
今、ラジオはみんなからの愛と祈りのメッセージに満ち溢れています。
 
送りたい気持ち、伝えたい言葉、自分にできること、
その輪を広げて、手をつなぐお手伝いをするのが、
一週間経った今、被災地ではないこの東海地方で
ラジオDJをやる意味なんじゃないかと思っています。
  
そしてやはりそれぞれが今回いろんな事を考えたんですよね。
自分のこれまでの生活のこと。何が本当に大切なのか。
自分の仕事の役割。今、この場所にいることの意味。
いろんなことが明確になったのだと思います。
 
それをみんなが今、ラジオに送ってきてくれています。
自分が気づいたこと。ひとつ一つ。
わたしも毎日2時間の中でたくさんのことを教わって考えています。
今、ここはそんな会話が、なされる場になっているんだと思います。
 
今週は木曜日に「買占めをやめよう」ということをみんなで話しました。
(頂いたメッセージを読むというのは話すことだと思ってます!)
そして昨日は、それだけでなく
「大人数の家族で普通に買っていたら、
冷たい言葉をかけられて泣いて電話をしてきた人がいた」という話を紹介しました。

私がエンディングで出した結論は「視野を広くとること」。
いろんな人がいるんですよね。
いろんな状況があるんです。

何かが起こったら、
怖いから買い占めに一直線に走るのでなく、
買占めがダメだと言われたら、
一直線にたくさん買っている人を非難するのでもなく、
もっと視野を広くとって、どーんと構えて、
柔軟にいろんな方向へ対応できるように。
 
2時間前にはそんなエンディングになるなんて想像すらついていませんでした。
みんなで出したこの日の答えです。
 


そして歌の力もこれまで以上に感じています。
この曲、こんなこと歌ってたんだ、と今気づく曲もたくさんあります。

歌という字は大きな「欠」落を
小さな「可」能性が支えると書くという話も聞きました。
そう、歌うことで生まれる可能性は
きっと大きな穴を埋めてくれるのだと。
そんなところから、ハミングでも、
下手くそでもいいから、歌える人は歌おう!
そんなことも今週は言ってきました。

ほんとにいろんなことを考えた一週間。

週4-5で行ってたヨガも全然行けてなかったんですが、
ようやく昨日今日と行けて、体がすっきり元に戻りました。
これもまた自分に今、必要なことだったのだと気づきます。

ヨガの教室ではどのクラスもまず最初に五体投地法から始まりました。
大地に感謝をしてひれ伏すというものなのだそうです。
東北へ届くよう祈りをこめてみんなでやりました。

それぞれの場所でそれぞれのやり方で、できること。
みんながやっているんだなぁ、と感じた瞬間でもありました。

何だか長くなってしまいましたが、
お互いちゃんと笑顔で健康に前に進んでいきましょうね!
 

2011年3月13日日曜日

それぞれの役割

震災、みなさまご無事でしょうか?
そして、みんなのご家族、友人、知人も
無事であることを願っています。 
  
金曜日、テレビから流れてくる映像には
涙と震えが止まりませんでしたが、
未だに原発の問題など予断を許さない状況。
引き続き一人でも多くの方が助かりますよう祈っています。
 
今回の地震で考えさせられたこともたくさんありました。
中でも一番大きかったのはやはり安否確認の方法です。
 
通話もメールも携帯電話は全く使えないという中で
役だったのはツイッターやミクシイでした。
仙台出身の友人のつぶやきでは、
 
ある種、今回の地震に関して当事者の立場から言わせてもらえば
災害掲示板もしくわTwitterの威力を今回ばかりはマジ見せつけられた。
よく言う話かもしれないが大事な人の安否の確認方法は
お互いで共有しあうべき!!!!!
 
オレは絶対に親にTwitterのアカウントを
マジでとらせることに決めた。もしくはviber‼
親よりも先に友達の安否が確認できたこと偉大さは讃えるべきこと。
携帯の通話なんて何の役にも立たない。
 
とあり、私もすぐさま、実家の両親や友人たちと
安否確認の方法、決めあいました。
 
≪災害用伝言ダイアル≫
伝言を残す 「171‐1‐市外局番から自分の電話番号:伝言の録音」 
伝言を聞く 「171‐2‐市外局番から自宅の電話番号:伝言の再生」
 
みなさんもぜひ今一度ご確認を!もしくは友人が言うよう、
ツイッターに災害のためだけにアカウントとるのもいいと思います。
そして、東京にいる弟からは、
 
ちょうど商談の最中で、外に出たら、
携帯は電話もメールも、携帯ウェブも見られず、
ワンセグもついていなかったため、何も情報が得られず怖かった。
 

会社の車に乗ってラジオをつけて初めて何が起こっているのかが
わかって、人の声にほっとできた。
今までそんなにラジオの大事さって考えたことなかったけど(←おいっ)
今回ばかりは正直ラジオの力ってすごいって思ったよ。
 
と電話をもらいました。
 
わたし自身もテレビと各局のラジオの視聴をしていて、
両方の情報の大切さ、そしてそれぞれの役割を感じました。
 
テレビではマクロの視点、今何が起こっていて、どんな数字が出ているのか
というのをいかに早く伝えるかというのが徹底されている一方で、
ラジオではミクロの視点、今、避難所ではどんな会話が起こって、
どんなことが必要なのか、どういう気持ちなのか、という
一人ひとりに寄り添った話題も
リスナーからのメッセージとして紹介されていました。
 
例えば、
「女性の方はまだコンビニで生理用品見つけられるようであれば
買っておいた方がいいよ」とか、
「こんな時に女性を狙った犯罪も出てるようだから、一人で歩かないで」
とか、「となりのおばあちゃんにも話しかけてあげて」とか。
 
そして、間にかかる曲の歌詞に泣きそうになる瞬間もあり
その曲がみんなを一つにしてくれてるのを感じていました。
どちらの情報供給の在り方もきっと必要なのだと思います。
  
明日の朝から私もいつもの放送現場に戻ります。
私自身、週末はテレビを見過ぎて
気持ちが落ちてしまっていたこともあるので、
(それだけ状況が悲惨だったということなのですが)
できるだけ、いつもの生活、いつもの笑顔を取り戻しながら、
被災者の方への祈りを送れるよう、お互いにとって気持ちの良い、
元気になれる放送を心がけていきたいと思っています。
 
みなさんからのメッセージもお待ちしていますね。
 
*******
 
そして来週予定していたelSOULのイベントですが、
こちらも中止とさせていただきます。
お申込みいただいていた方へは、
改めてメールもお送りいたしますがよろしくお願いいたします。
  

2011年3月6日日曜日

ランウェイ・ビート


この映画、見る前はきっと学生の子たち、
自分よりもっと若い子向けの映画だろう、と思ってた。
でも、違う!これは大人にこそ見てほしい映画だと今は思う。
 
高校生たちがみんなでファションショーを作るという
これはもちろんストレートな青春ものの映画。
 
だけど、学生の世界だけじゃなくて、
それが大人の社会と交わる部分だったり、
昔は学生だった大人たちの今だったり、
もっと幅広く描かれているのだ。
 
そう、誰もがかつては学生だった。
固い固い絆を持った仲間たちと
一つのものを作り上げた経験がきっとあったはず。
それは大人から見ると大したことではなかったかもしれない。
 
だけど、真剣だった。
他に何もなくなっても良いと思えるくらい、 
それが全てだった。
 
わたしにとっては高校3年生の体育祭の時の
チアリーダーだったけれど、
それは人によって部活だったり、趣味だったり、
きっと形は違っていろいろだろう。
 
その時の気持ちを今思い出す瞬間ってあるか?
と聞かれると、正直そんなタイミングはなかなかない。
だけど、ちょっと引き出しを開くとちゃんとそこに戻れる。
そのままの気持ちがちゃんと残ってる。
ただ、その引き出しに手をかけるきっかけがないんだ。
 
この映画はそんなきっかけをくれる。
この2時間だけは青春していられる。
あの頃に戻れる。
 
大人になってこそ、そういう昔の自分をときどき
思い出してあげて、今の自分をもう一度ちゃんと見る
そんな時間が必要なのかもしれない。
 
うん、改めて大人にこそ見てほしい映画です!
3月19日から ロードショー

サンクタム


これは本当にすごかった!!
今まで見た3D映画の中で、一番飛び出してきた作品。
普通3Dって言っても奥行きがあるというだけで、
遊園地の映画みたいな臨場感はなかなかないのだけど、
これは、もうUSJにいるのかと思った。
 
さすが、ジェームス・キャメロン監督。
 
上からの光のさし方とか、
水の中に入る時の水面の境界線の感じとか、
洞窟の中を進むときも撮り方が見事。
 
臨場感がありすぎて、最後の方息苦しかった・・。
 
そして何より映像がめちゃくちゃきれい!!
見たこともないような世界を見せてくれます。
 
この世界は絶対、映画館で体験してほしい!
公開4月22日と、ちょっと先なんですが、ぜひ。

ミュージカルmusical

今週のスマイルデリではミュージカルを2本ご紹介します!
まず月曜日には先週末から中日劇場でスタートした
「ゾロ ザ ミュージカル」をピックアップ。
 

見るというより、その世界に入り込む体感型のミュージカル。
すごく華やかな演出なので、誰でも絶対に楽しめる!
歌・ダンスもフラメンコなので、今までミュージカル見たことない・・
という方も入りやすいし、きっとハマると思います。 
 

そして金曜日は劇団四季の現在公演中のミュージカル「赤毛のアン」
 
赤毛のアンは子どもの頃から大好きで、
何百回と読んでいた作品なんですが、ミュージカルとなると新鮮だった!
途中よく笑い、最後はもう号泣でした。
 
今、見るとこれって一番最初に好きになった
「女性のサクセスストーリー」だったのかもしれないって思った。
そういう見方したことなかったけど。
 
今だからこそ、感じること。
気付かせてくれること。
本当に多くて、アンが大好きで大人になった女性にこそ見てほしいなぁ。
 
昔から自分が大事にしてた部分も一緒に思い出させてくれるはず。
プリンスエドワード島にもいつか行こうと思って
「プリンスエドワード島の全て」的な本まで買って用意してたけど、
そんな思いもすっかりどこかに置いてけぼりになってた。
 
帰り道、母も赤毛のアン好きだったことを思い出し
「プリンスエドワード島、いつか一緒に行きたいね~」とメールすると
「お母さんが退職のタイミングで5歳くらいの孫娘を連れていきたいなぁ」
と返信が。退職のタイミングて6年後やん!
そこに5歳は無理でしょう(笑)
 
でも、こんな風に受け継がれていく物語、
プリンスエドワード島までは厳しくても、劇場で一緒に見るというのも素敵ですね。

2011年3月3日木曜日

大切なことを


 
「大切なことをちゃんと大切にする。」
 
今日ほろっと友人の口から出たコトバ。
 
簡単そうでむずかしくって。
シンプルだけど、とても強いね。

センス

何かを選ぶときに一番見ているのは「センス」かもしれない。

例えジャンルや好みが違っていても「センス」の良いものは
きゅんとしちゃう。
  


いつもセンスが良いなぁ、と思うお花屋さんは
大須にあるPEU CONNU
友人のお店OPENのお花をお願いしたら、
立て札も手作りでかなりかわいく作ってくれた☆
 


そのお花を持って向かった先は、
矢場町に今日OPENしたオーガニックキッチン陽菜(ひな)。
 
ごはんもお店もとってもセンスがいい。
 
オーガニックキッチン 陽菜
〒460-0011名古屋市中区大須4-1-12
地下鉄名城線「矢場町」4番出口より歩いて2分
052-243-7242
 
OPEN 11時~21時(オーダーストップ 20時)
CLOSE 月曜日 火曜日 新月

 


いつもお願いしているネイリストさんのセンスも好き。
今回はクジャクの羽を絵具で描いてもらってる。
 
natura.3.naturataの美容師fumiさんが
最近SUPURのHPでブログをOPENして、
それも素敵で、オシャレのモチベーションをもらってるんだー。
 
それから予防医学の観点から若い子たちにも
漢方を気軽に 生活に取り入れてほしい!と
薬膳酒、ハーブティのオンラインショップをOPENした友人も!
コチラ
 
ここで最近、わたしがハマッてるのが「びようにおいてぃ」。
シソの香りがとってもいいの。
ネーミングも彼のセンスが光ってます(笑)
 

2011年3月2日水曜日

東海じゃらん


 
現在発売中の東海じゃらん4月号で
ナゴヤ洗礼と題して、この春から名古屋へ来られた方へ
ココは行っておこう!という場所をご紹介しています!
 
もちろん、喫茶マウンテンにも行ってきましたとも、えぇ。
甘口抹茶小倉スパも食べましたとも、えぇ。
すごい顔してますとも、えぇ。(笑)
 
ぜひご覧ください。
表紙にもわたしの驚く顔が載ってます♪
 

2011年3月1日火曜日

没後120年 ゴッホ展


一番好きな画家はモディリアーニだけど、
見渡すとうちで一番多いのはゴッホの画集だった。
そんなコレクションに今日またひとつ加わった。
 
雨の火曜日向かったのは名古屋市美術館。
そう、今開催されている企画展は没後120年 ゴッホ展だ。
 
サブタイトルが「こうして私はゴッホになった」というように、
初期の作風からどんな風にして、
ゴッホのオリジナリティが作られてきたのかがわかるようになっている。
 
どんな巨匠にも下積み時代、若手の時期があったのだ。
 
ゴッホは独学の芸術家だった。
彼は初期の頃から、著名な巨匠たちの版画や
技法書に掲載されている素描などを模写することによって
自分自身を鍛えてきたのだという。
 
最初の方はミレーに影響を受けたゴッホの鉛筆画や
油絵でもリアルさを求めているようなものが続くのだが、
何より驚くのは、この時期の絵には一切の鮮やかな色が
使われていないということ。
ほとんどの絵が暗い色でまとめられているのだ。
 
あのゴッホらしい鮮やかな色が出てくるのは
その後、1886年にパリに移住した後からだろうか。
ちょうど、展示も二階から一階へ移動してきたころなので
何ともわかりやすい。 ここから第二部という感じだ。
 
そしてこのあたりから、みんな一つひとつの絵にかける時間が
長くなっていたような気がする。
後半に行くにしたがって、絵の前に短い列ができていた。
 
そりゃあ、そうだろう。
眩しいくらいに鮮やかな色彩で、やさしいタッチ、
観ているだけで何だか胸がキュンとする絵が並んでいたら、
誰もがその前から動けなくなってしまう。
その場を離れてしまうのが、もったいなくて。
 
好きだったのは「マルメロ、レモン、梨、葡萄」という
ほとんどを黄色で描かれた果物の絵。
額にまで装飾が施されていて、
それ全体が太陽のようだった。
 
そして「糸杉に囲まれた果樹園」に描かれた木に咲く花の
ハッとするような白の鮮やかさ。
「緑の葡萄畑」に描かれた葡萄の皮の艶。
 
映画のようにストーリーのあるこの展覧会は
どんどん盛り上がりを見せ、 そのままの勢いで
アルルでのゴーギャンとの共同生活へと突入していく。
 
あの有名な「アルルの寝室」(今回は部屋の再現も!)に、
「ゴーギャンの椅子」にと、彼のエネルギーは
最高潮に光を発して!! ・・そして。 爆発したんだろう。
 
それがきっと自ら耳を切ったあの瞬間。
もちろんそれが描かれていたわけではなかったけれど、
何だか流れで絵を観ていると、
音楽がどんどんクレシェンドして昇りつめて、
ふっと消えた瞬間を感じたような気がしたんだ。
 
そこからまた静かに音が始まった。
少しやさしい色彩の絵が続き、その後には、
これまでの眩しいくらいの鮮やかさとは少し質の違う、
もっと落ち着いていて、だけど前よりもぐっと鮮やかな絵が
最後に腰を据えていた。
 
彼が療養院で描いた絵たちだった。
全体を通しても私が一番惹かれたのは
この時期の「サン=レミの療養院の庭」と
「草むらの中の幹」という作品だった。
 
この時期の彼はとても(心身の)状態は悪かったようだけれど、
絵を見ると、そんな中でも自分の中の静かな部分を
ちゃんと見つけていたんじゃないだろうか、と思う。
 
そして、微かに残っているその自分の大事な部分を
無くなる前にキャンバスに残そうとしたのではないか、と。
 
壮大な映画を見てきたような、
とてもドラマチックでストーリーのある展覧会だった。
 

グッズもかわいかった。
実家の両親にも送ってあげるつもり。
 

そして週末はこの本片手にキッチンに立つことになりそう。
 
名古屋市美術館で4月10日まで!