2010年5月17日月曜日
Flowers
監督:小泉徳宏
出演:蒼井優、鈴木京香、竹内結子、
田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子
昭和11年、春。
旧来のしきたりが依然として残る古き時代の日本。
親同士が決めた会ったこともない相手との結婚に悩む凛。
気持ちの整理がつかないまま、婚礼の日はやってくるのだった・・。
時は流れて、昭和30年代、日本は高度経済成長期。
恋愛結婚をした長女の薫、キャリアウーマンの次女翠、
そして昭和52年、秋。
三女の慧は夫と娘に囲まれて安定した生活を送っていた。
そしてさらに時代は流れ、平成21年冬。
姉の奏はピアニストになる夢をかなえるべく上京中。
一方、妹の佳は夫と息子に囲まれた楽しい生活を送っているのだった。
時代は違っても、場所が変わっても、
主人公の6人の女性たちは、とても美しかった。
それは容姿の美しさというよりも、
凛としたその佇まいこそが光っていた。
この映画は女性にぜひ観てもらいたい!!
結婚のこと、お母さんになるということ、
世代をつなぐこと、家族を持つ意味・・そんなことが
ぎゅっと詰まってた。
いろんな時代があって、いろんな選択があって、
悩むことも、反抗することもたくさんあるけれど、
その時その時の女性の決断が次の世代を作ってきた。
ちゃんとつなげてきた。
今、その決断の尊さを思う。
そして後半は号泣だった。
涙を誘ったのは母の愛。そして、父の愛。
さらにエンドロール。
ドリカムの曲とエンドロールの写真にまた涙。
観終わった後にもいろんな繋がりが見えてきて
あ、それであの一言!」という風に、
余韻が続いていつまでも楽しめる!
全体的にとても文学的で
素敵な映画でした。
6月12日ロードショー
2010年5月16日日曜日
モンゴル日記のさいごに
旅に出るといつも「何かをしよう」としていた気がする。
でも今回の旅はそうじゃなかった。
何もしないための旅。
ただ、空を見るだけの時間を持つということは
何てぜいたくなことなんだろう。
つい他の事を考えたりしちゃうから。
ただ、空のことだけを考えて空を見る。
その貴重さを噛みしめる。
いろんなことあまり選好みしないけど、
一緒に旅をする人だけは選ぶタイプ。
昔の同居人いくちゃんからの「モンゴル行かない?」の電話には
昔の同居人いくちゃんからの「モンゴル行かない?」の電話には
二つ返事で「うん」と答えた。
もう3年になるのかぁ。
もう3年になるのかぁ。
都会の真ん中のワンルームで最高にスロウな2人の同居生活。
久しぶりに思い出したよ。
いつも最高のchanceを運んでくれる大親友、ありがとう!
ウランバートル
自然について
お父さんはウォッカ(モンゴルではお客さんにウォッカを振る舞う)を
飲む前に、東西南北それぞれの方向に指で弾いて、
空の神さまにまず飲んでもらってから自分が飲むようにしていた。
わたしが持って行ったでんでん太鼓は
仏具で似たものがあるらしく、大喜びで
神さまエリアに飾ってくれていたのだけど
お父さんはそれを持って、空の神さまへの祈りを見せてくれた。
「何て言ってるの?」と聞くと
「空の神さまを褒める言葉をたくさん言ってるんだよ」と。
そして、
「これを毎日やるとモンゴルだけじゃなくて、
日本も、そして世界中の気候が安定するんだよ」とも。
「今年の冬はとても厳しくて家畜がいくつか死んでしまったんだ」
そう言ったお父さんの寂しそうな顔が忘れられない。
自然の影響をもろに受ける生活。
それがここで体験した一番大きなことだった。
人も動物も自然には決して逆らえない。
それを前にしては謙虚になるしかなくて、
従って共存するしかない。
厳しい冬を知っている彼らだからこそ
その後にくる春・夏に感謝することができる。
1日、2日と経つうちにわかってきたことがあった。
最初は枯れ草ばかりだと思った草原によく見ると
小さな青い草が生え始めていた。
風はまだこんなにも冷たいけど、
確実に草原の夏は近付いている。
「5月20日に草は青々とするよ」とお父さんは言った。
なぜ20日?と思ったけれど、
ゲルに差し込む陽の光で時間を当てたお父さんのことだ。
本当かもしれない。
乗馬の巻
「白い馬の季節」や「モンゴリアンピンポン」といった
モンゴルの映画が大好きで、
いつかモンゴルに行くことがあったら絶対に馬に乗りたいと思ってた。
こんなにも広大な自然の中でゆっくりと馬に乗るということ。
それ以上の何か大きなものを体が感じているのがわかる。
それが何なのかはわからないけれど、ただ感動して心が震える。
海の波をぼーっと見ているときのような、
ただ身を任せるだけで、何か浄化されてくような、そんな感覚。
きっとこの感覚や光景はずっと昔から変わってないんだろう。
お兄さんの奥さんが馬に乗って帰っていく様子は
バイクよりもずっとかっこよかった。
夕暮れ時。
のごのも夕涼み。
一緒に行った青木さんが「任せて」と天ぷらを揚げてくれることに!
この写真どの人が日本人かわかります?
真ん中が青木さん。
その周りはみんなモンゴル人。
すっかり馴染んでおります。
「天ぷら」なんてわたし一人じゃ思いつかなかったな・・。
ただ物を持っていくというのではなく、
そこにある物を使って日本の文化を紹介する。
外に出るときに本当に必要なのはこういうスキルな気がした。
遊牧民たちはこれを占いにも使います。
羊のくるぶしなんだけど、出た面の組み合わせで
羊のくるぶしなんだけど、出た面の組み合わせで
それぞれ意味が決まっていて、
何かをする前にサイコロを振るようにこれを振るのだそう。
全部違う面を出したお父さんはすっかり上機嫌。
遊牧民の仕事
モンゴルと言えばやっぱり羊!
遊牧民たちはやはりたくさんの羊を飼っています。
ひつじを追うのについて行かせてもらいました。
お母さんがいない子羊には
お乳が出る他の羊に授乳させるお兄さん。
牛の乳絞りもさせてもらう。
まず、餌を食べさせて、口を封じているうちに、
デール(民族衣装)の紐で足をくくってしまう。
まずはお兄さんの奥さんが見本。
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