2011年3月6日日曜日

ランウェイ・ビート


この映画、見る前はきっと学生の子たち、
自分よりもっと若い子向けの映画だろう、と思ってた。
でも、違う!これは大人にこそ見てほしい映画だと今は思う。
 
高校生たちがみんなでファションショーを作るという
これはもちろんストレートな青春ものの映画。
 
だけど、学生の世界だけじゃなくて、
それが大人の社会と交わる部分だったり、
昔は学生だった大人たちの今だったり、
もっと幅広く描かれているのだ。
 
そう、誰もがかつては学生だった。
固い固い絆を持った仲間たちと
一つのものを作り上げた経験がきっとあったはず。
それは大人から見ると大したことではなかったかもしれない。
 
だけど、真剣だった。
他に何もなくなっても良いと思えるくらい、 
それが全てだった。
 
わたしにとっては高校3年生の体育祭の時の
チアリーダーだったけれど、
それは人によって部活だったり、趣味だったり、
きっと形は違っていろいろだろう。
 
その時の気持ちを今思い出す瞬間ってあるか?
と聞かれると、正直そんなタイミングはなかなかない。
だけど、ちょっと引き出しを開くとちゃんとそこに戻れる。
そのままの気持ちがちゃんと残ってる。
ただ、その引き出しに手をかけるきっかけがないんだ。
 
この映画はそんなきっかけをくれる。
この2時間だけは青春していられる。
あの頃に戻れる。
 
大人になってこそ、そういう昔の自分をときどき
思い出してあげて、今の自分をもう一度ちゃんと見る
そんな時間が必要なのかもしれない。
 
うん、改めて大人にこそ見てほしい映画です!
3月19日から ロードショー