今日の番組では2時間通してこの話題になった。
4月23日はサン・ジョルディの日。 スペインでは
男性が女性に花を、女性が男性に本を贈るのだという。
女性に贈る本と男性に贈る本ってやっぱり違う。
女性には「よしもとばなな」の本を贈ることが多いけど、
男性に贈るなら、「星野道夫」の本を贈りたいと思う。
プレゼントにはこのシリーズが特にオススメ。
いろんな本から選りすぐった彼の言葉を抜粋して
写真に合わせてまとめてある。
声に出して読みたくなる言葉たち。
わたしはやさしくなれない時、落ち着きたいとき、
自分自身の調子を整えるために声に出して読むことが多い。
星野道夫の写真を見た後は
いつもちょっとやさしくなって、ちょっと泣きたくなる。
自然がそれ自体のために存在していることを知ってた人。
上から目線の環境保全を唄うことを本当に恥ずかしく思ってしまう。
彼はその謙虚さゆえに、あれほどの写真を撮ってこれたのだと思う。
彼は自然の一部だった。
本を読めば読むほど、最期、クマに襲われた時も
自然のこととして受け入れたのではないかと思えてくる。
いろんなものを超えていた人。
時間の流れも、場所も、個体の別も。
わたしたちが考えるよりも
もっともっと大きな視点で物を見ていた。
彼の本を読むと、自分のちっぽけさが身にしみる。
自然はとても大きくて、時の流れは遥か遠いところから繋がっていて、
決して奢ってはいけないと知らされる。
自分自身がただ生物ひとつにしかすぎないことを
誰もがわかっていたなら自然破壊など、
愚かなことは起こらなかっただろうに、と思うのです。